作成日:2020年10月14日
投資家の皆さまへ
株式会社ユニコーン
代表取締役 最高経営責任者 安田次郎
第9号案件におけるシステムトラブルについて
平素より、弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
第9号募集案件におけるシステムトラブルについて、状況報告をさせていただきます。
また、本件により、皆さまには多大なるご迷惑をおかけしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。
1. システムトラブルの概要
(1) 発生日時
2020年10月9日18時〜24時頃(第9号案件募集開始時)
(2) 発生場所
株式投資型クラウドファンディングサービスサイト(https://unicorn-cf.com)
(3) 経緯について
準備段階 |
第9号案件は投資家の注目度の高い案件であったため、サイトを経由したデータベースへの最大接続可能数については、あらかじめ、過去案件の募集時の最大値と比較して約60倍の数値に設定して準備していました。 |
18:00 〜18:50 |
第9号案件の募集開始時刻以降、サイトへのアクセスがしにくい状態が確認されたため、待機中であった社内外の関係者にて原因の調査を開始しました。 サイトにアクセスしにくくなった原因は、データベースへの同時接続数が上限値に到達していたためであることが判明しました。 速やかに行える改善策として、データベースのスペック変更を行い、同時接続可能数を当初設定比166%まで増強したところ、申込みを受け付けられるようになりましたがその後、再びアクセスしにくい状態が確認されました。 |
18:50 〜20:00 |
18:50頃、サイトをメンテナンス状態に変更し、一時的に申込み受付けを中断しました。 システムの状況確認、募集再開の検討を行い、データベースのさらなる増強を行うことで申込みの受付けが可能と判断し、20時に再開することとしました。 具体的な増強策としては、データベースの設定変更や再起動により、18時時点と比較して、CPU・メモリ・ストレージは800%、同時接続数は533%までの引き上げを行いました。 また、会員の皆さまには19:40頃、「20時に申込みを再開する」旨をメールにて配信しました。 |
20:50 〜24:00頃 |
20時に申込みを再開し、申込みの受付けが可能となりましたが、一部ではアクセスがしにくい状態が確認されました。 この間、データベース接続数のモニタリングから、申込みの受付けが増加していたこと、同時接続数のピークが少しずつ減少していることなどから募集の申込み受付けを継続しました。 22時以降は、データベースへの同時接続数が徐々に減少し、サイトへのアクセスも安定して参りました。 24時頃には申込み金額合計が上限金額(80,000,000円)に到達し、その後、アクセスしにくい状況は改善されました。 |
2. 今回のトラブルの原因と対応策について
2.1 今回のトラブルの原因について
第9号案件の募集開始時刻以降、サイトへのアクセスがしにくくなったのは、想定を大幅に上回るアクセスの増加により、データベースへの同時接続数がシステムで許容できる上限に到達したことが直接の原因となります。
2.2 今後の対応策について
次回以降の案件申込みに向けて、以下の対応を実施いたします。
A. データベースのスケールアウト(複数台化)
データベースの性能向上に加えて、スケールアウト対応を整えました。この対応により、データベースへの同時接続数が大幅に増加することが可能です。
B. データベースへの接続方法の変更
データベースへの接続方法の変更により、接続数自体を大幅に低減させることが可能であることが判明し、その対応を実施いたします。
C. トランザクションタイムアウトの最適化
データベースへのトランザクションタイムアウトなどの最適化により、データベースへの接続数を適切な値に設定いたします。
D. トラブル発生時のオペレーションの整備
万一、トラブルが発生した場合、迅速に対応ができるように、社内の連絡体制、マニュアルの再整備、募集の中止・継続の判断基準の整備、投資家の皆さまへのアナウンス準備などを進めてまいります。
3. 最後に
このたびのシステムトラブルに関して、投資家の皆さまからさまざまなご不満の声やご意見を頂戴しております。弊社といたしましてはこれらを真摯に受けとめ、システム開発体制の強化や、アクセス数増加に対応できるようシステムの増強をさらに進めてまいります。また、募集方法につきましても、ルールの見直しを含めあらゆる角度から検討を進め、総合的に判断して参ります。
投資家の皆さまの信頼を一刻も早く回復すべく、再発防止に全力を尽くしてまいる所存でございますので、何卒、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。今回のシステムトラブルに関して、多大なご迷惑をおかけいたしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
以 上