⽬標募集額 | 上限募集額 | 現在の申込金総額 |
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10,000,000円 | 60,000,000円 | 21,700,000円 |
■会社のミッション
・独自の生成に成功した新素材「βサイアロン」を活用した製品を世界に広めます
■実現したい社会
・「βサイアロン」を活用した、高性能かつ安価なセラミックベアリングボールを普及させることで環境負荷低減とコスト削減に貢献します
■提供するサービス
・セラミックベアリングボール 「ブレイブボール」(商標登録番号2020‐105865)
■将来の展開
・自動車産業から「ブレイブボール」の拡販を開始し、量産体制が確立した時点で他分野にも進出。2024年10月期に新規株式公開(IPO)の準備に着手し、2026年10月期を基準期とする計画です
(ブレイブ・クロス・テック社提供)
株式会社田谷螺子製作所の代表取締役社長として、長年自動車部品の製造に携わってきた私は、常々優れた性質を持つセラミックに興味を抱いていました。そうしたなか知人の紹介により出会ったのが、プラズマ燃焼合成法でセラミック粉体を生成する技術を研究している渡邊敏幸博士です。
渡邊博士の情熱に突き動かされ、何とかこの技術を世界に知らしめたいと思い、これまで研究開発を支援してまいりました。その技術を事業化する目処がついたため、渡邊博士を顧問に迎えて当社を設立しました。
まずはこの技術による新素材「βサイアロン」を活用して開発・製造したセラミックベアリングボール 「ブレイブボール」をベアリングメーカーに販売してまいります。
自動車部品、ハードディスク、ロボット、風力発電など民生品からインフラまで、機械には高機能化や省エネを目的にベアリングが組み込まれています。ベアリングは内輪と外輪、ボールの3つの要素で構成され、内輪と外輪の間に充填された小さなボールが回転することで、軸が滑らかに回転することを助ける精密部品です。
そのベアリングボールは鉄製のスチールボールと窒化ケイ素セラミックボールが主流ですが、非常に安価であることから、スチールボールが市場の約9割を占めています。しかし、腐食や錆が発生しやすいうえに、製造過程でCO₂を排出するために環境負荷が大きいなど、課題が存在します。
一方、窒化ケイ素セラミックボールはスチールボールに比べて軽量で、強度や耐熱性が高いなど性能面で優れていますが、価格がスチールボールの約20倍であることがネックとなり、なかなか普及していないのが現状です。工業製品にはいま、高性能で安価な新しいベアリングボールが求められているのです。
■「ブレイブボール」
「ブレイブボール」は、独自の燃焼合成技術で生成した粉末状の新素材「βサイアロン」と特殊加工技術によって生まれた、まったく新しいセラミックベアリングボールです。耐熱性、耐食性、軽量、剛性、高度などの面に優れ、各種試験結果では窒化ケイ素セラミックボールと同等、もしくはそれ以上の性能を有することが証明されています。
そうした高い性質を備えているにもかかわらず、「ブレイブボール」は価格を抑えることに成功しました。スチールボールの単価が10円ほどなのに対し、窒化ケイ素セラミックボールは200円ほどと非常に高額。ところが「ブレイブボール」は、その優れた性質のおかげで工程や工数を減らすことができ、それがコストを大幅に圧縮します。想定単価は20〜30円で、その差は一目瞭然です。
性能や価格だけでなく、「ブレイブボール」は環境の観点においても優れています。まず「βサイアロン」の主原料は無尽蔵に存在する砂であり、従来品のようにレアメタル(希少金属)は一切使用しません。また、燃焼合成をはじめとする製造過程ではCO₂が発生せず、極めて環境に優しい素材です。
将来的には「ブレイブボール」だけでなく、耐熱セラミックパネルや半導体、ロボットなどほかの分野にもこの技術を活用してまいります。
現在の自動車には、1台当たり100個から150個程度のベアリングが搭載されていると言われています。世界の自動車生産台数は年間9,000万台ですので、自動車用だけでも年間100億個ほどのベアリングが必要とされる計算です(注①)。当社は、この分野を主戦場に展開してまいります。
世界の4大ベアリングメーカーはスウェーデンのSKF、ドイツのシェフラー、日本精工、NTNですが、中でも最大手のSKFは世界シェアの19%を確保しており、売上高は1兆円を超えます(注②)。
渡邊博士が前職で懇意にしていたことから、まずはSKFにターゲットを定めます。すでにサンプルテストに合格し、テスト品を受注しています。2021年には試作品を受注する見込みで、同年秋までに44万個、2022年秋までに66万個を納入する予定です。
SKF向けの量産が正式に開始したら、ほかの大手メーカーにも販路を拡大してまいります。
■SKFからの高い評価
「ブレイブボール」はSKFのサンプルテストに合格していますが、特に評価されたのは、「破壊靭性(力学的な負荷が加わったときの破壊に対する抵抗)」の高さです。試験での数値は、窒化ケイ素セラミックボールを大きく上回っています。
現在、SKFからはテスト品を受注しており、年内に納入する予定です。同社は大量発注の検討段階にあり、2021年には110万個の試作品の受注が予定されています。
■特許を取得
「ブレイブボール」の製造方法に関する特許を取得済み(特願2017-095060、令和2年9月28日特許査定)です。これにより、当社は「ブレイブボール」を独占的に製造・販売することが可能です。
自動車業界では電気自動車(EV)の生産台数が急激に増えていますが、EVに搭載するベアリングにスチールボールを使用すると、鉄の性質によってエネルギーが失われる「鉄損」が起きてしまいます。
耐電磁性に優れる「ブレイブボール」を使用すれば鉄損を抑制することが可能で、それによって、計算上ではEVの燃費が改善します。EVの世界的普及にともない、「ブレイブボール」が注目されることになるでしょう。需要の急拡大が期待できます。
まずはSKFをターゲットに徐々に受注量を増やしていき、2026年10月期までに同社の売上高1兆円の0.3%にあたる30億円の受注を目指します。これは数量だと約1億個に相当します。
そのほかのメーカーについても話を進めており、2024年からの受注を目指します。
同年からは自動車だけでなく、耐熱セラミックパネルや半導体、ロボット、航空宇宙などほかの業界の開拓も進めてまいります。同時にIPOの準備を開始し、2026年10月期を基準期とする計画です。
代表取締役社長/田谷克裕
1981年 株式会社田谷螺子製作所生産部で自動車部品の製造に携わる
2015年 同社代表取締役社長就任
2019年 株式会社ブレイブ・クロス・テック設立、代表取締役社長就任
顧問/渡邊敏幸
1961年 名古屋大学工学部金属工学科卒業
1961年 大同特殊鋼株式会社
1976年 工学博士号取得
1994年 大同特殊鋼株式会社常務取締役就任
2003年 株式会社イスマンジェイ設立、代表取締役就任
2009年 制御型燃焼合成法の「βサイアロン」を開発
2019年 株式会社ブレイブ・クロス・テック顧問に就任
顧問の渡邊が以下の賞を受賞しています。
1983年10月 西山記念賞(日本鉄鋼協会)
1984年10月 科学技術功労賞(科学技術庁)
1987年 4月 技術賞(日本金属学会)
1996年10月 渡辺三郎賞(日本鉄鋼協会)
2000年10月 林賞(熱処理技術協会)
2009年10月 新技術大賞(神奈川県)
当社の独自技術による「βサイアロン」は加水分解しないため、水を使用して粒子を小さくすることが可能です。粒子が小さいと圧力をかけたときに固まりやすいため、従来品のような金型ではなく、より安価なゴム型で成形することが可能になります。
ゴム型を業者に発注する際に用途について伝えると「そんなことありえない」と言われたことがありました。それくらい画期的な技術なのですが、否定されたことによって、私と渡邊博士は、業界を驚かそうという気持ちがより強くなりました。その強い気持ちが、大手メーカーに認めていただけるような製品の生産を可能としたのです。
ベアリングは世の中に溢れている部品ですが、その機能については意外と知られていません。この小さな部品がありとあらゆる回転体を支え、機能性や省エネ性の向上に寄与しています。そんな工業製品には欠かせない重要なベアリングボールを効率よく、環境に優しく、安価に供給できるのが「ブレイブボール」です。
これまでセラミックボールを採用したくても価格面で断念せざるをえなかったメーカーに対し、強く売り出すことによって、投資家の皆様にご恩返しができると確信しております。
数千万個という大規模な量産に入るためには、設備投資やさらなる研究開発が必要です。そのためのご支援をいただければ幸いです。
■株主優待制度の目的
本クラウドファンディングにご投資いただいた方のご支援に感謝するとともに、当社株式の魅力を高め、株主の皆様に当社事業のご理解を深めていただくことを目的といたします。
■株主優待制度の内容
(1)対象となる方
本クラウドファンディングにご投資いただき、毎年10月末日現在当社株主名簿に記載又は記録された株主様を対象といたします。
(2)株主優待の時期
初回は、2021年11月以降、順次贈呈する予定です。
(3)株主優待の内容
初回は、株数(投資金額)に関わらず、当社の「ブレイブボール」を使用したハンドスピナー2個を贈呈する予定です。株主の皆様には、当社の「ブレイブボール」を体感していただきたいと考えております。また、ハンドスピナーには、「集中力アップ」や「ストレス解消」という効果もあるようです。
※画像はイメージです。形状等は実際のものと異なります。色はお選びいただけません。
(フリガナ) 会社名 | (ブレイブ・クロス・テック) 株式会社ブレイブ・クロス・テック |
本社住所 | 東京都港区白金6-21-13 |
URL | https://www.brave-8.com/ |
代表者名(フリガナ) | 田谷克裕(タヤカツヒロ) |
設立年月日 | 2019年12月13日 |
決算期 | 10月 |
事業内容 | ・無機化学工業製品製造業 ・金属及びセラミックスの粉末並びに成形品の製造及び販売 |
資本金 | 1,000万円 |
発行済株式数 | 5,250株 |
主要株主 | 田谷克裕 100% |
氏名(フリガナ) | 田谷克裕(タヤカツヒロ) |
生年月日 | 1957年8月31日 |
最終学歴 | 日本大学第三高等学校 (日本大学理工学部精密機械工学科中退) |
主な経歴 | 1981年 株式会社田谷螺子製作所 2015年 同社代表取締役社長就任 2019年 株式会社ブレイブクロステック設立、代表取締役社長就任 |
受賞履歴 | 港区区長功労賞 |
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